日本財団 図書館


 

3 受け入れ施設・設備の整備
(1)自主活動の場所として、平成9年3月までは第4、5研修室を改修し『ふれあいルーム1・2』と改称して使用し、4月以降は『ふれあいホール』(現在建設中)を使用する。
ふれあいルームに設置している主な備品・消耗品 畳 書籍 黒板 テーブル パソコン ファミコン エレクトーン キーボード テレビ 箱庭セット ジグソーパズル 手芸 折り紙
(2)ふれあいルームは観葉植物、花、湯茶等を置き、児童生徒やその保護者が安らげる場所となるよう工夫している。2つの部屋の内、一方を読書や学習など静かに自己を見つめる場所に、もう一方をパソコン、ファミコン、音楽などを楽しみながら個性の伸長を図る場所となるよう工夫している。
(3)児童生徒(その保護者を含む)と実行委員及び医師とのカウンセリングの場所として、第1講師室を『ミーティングルーム』と改称して使用している。
4 児童生徒の人権擁護と活動中の安全の確保
(1)事業名、パンフレット、関連施設名に一切「不登校」という言葉を用いず、学校に行きたくても行けない児童生徒の気持ちを配慮した。
(2)最大460名まで宿泊可能な施設であることから、一般の受け入れ団体や日帰り利用者との接触を配慮して専用の活動場所を2部屋確保した。
(3)カヌーやマウンテンバイクなどの危険を伴う活動の場合は必ず職員が付き添い、安全に配慮した。
(4)万一の事故にそなえ、教育委員会と協議して学校の健康会の適用が可能となった。さらに、希望者には傷害保険に加入してもらうようにした。
5 入校する児童生徒の所属する学校との連携
(1)参加申込書が提出され次第、学校と連絡をとり、実行委員が学校を訪問し、学級担任や養護教諭から児童生徒の家庭環境、健康状態、性格、出席状況等についての情報を収集するとともに、事業内容を説明し協力を依頼する。
(2)児童生徒の活動内容及び様子を記録簿『あゆみ』に記入し、必要に応じて、随時、学校へ報告する。
(3)活動した日時、内容、起床時間、食事(朝食をとったかどうか)について記入した『生活記録』を毎月学校に送付する。(学校で出席日数に換算する場合の資料としても利用できるもの。)
(4)あくまでも学校復帰を目的としているため、金、土曜日は学校チャレンジデーとし、カウンセラーや保護者と相談しながら登校刺激も行う。
6 研修会・学習会の開催
(1)実行委員及び青年の家職員対象の研修会をできるだけ多く開催する。
不登校児童生徒の理解と対応の仕方、カウンセリング方法等について、外部の講師を招き、これまでに2回(11月、1月)実施した。
(2)今後、『親の会(入校している児童生徒の保護者で結成)』を対象にした研修会・学習会を開催する。
7 ボランティアの養成と活用
(1)多様な児童生徒にきめ細かく対応するため、今後、ボランティアの養成が必要である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION